ニュースレターの読者さんから「大きな事故のようなものも、パンチャンガで見えてくるのでしょうか?」というご質問を頂きました。
パンチャンガは、その日の「時間の質」を見るものです。今日は物事を始めやすいのか、話がまとまりやすいのか、少し慎重にした方がいいのか。私が毎日出している「動く日」「整える日」「合わせる日」「見送る日」も、パンチャンガをもとにその日の流れを見ています。
ただし、ここで一つ疑問が出てきます。同じ東京に住んでいれば、基本的にはみんな同じパンチャンガの中で一日を過ごしています。でも、全員に同じことが起こるわけではありません。
「今日は注意が必要な日」といっても、日本中で全員が事故に遭うわけではありませんし、「今日は動きやすい日」といっても、全員に仕事の依頼が舞い込んだり、恋人ができたりするわけでもありません。当たり前といえば当たり前なのですが、占星術を考えていくと、ではこの「人による違い」はどこから出てくるのだろう、という話になります。
出生図も違います。ダシャーも違います。今動いている惑星が、その人の出生図のどこを通っているのかも違います。そして、その違いを見るためにインド占星術にはいろいろな技法があるのですが、その一つが「アシュタカヴァルガ」です。
わかりやすく、実際の事例で、実際のアシュタカヴァルガを見てみようと思います。
他人のチャートを勝手に教材にするわけにもいきませんので、使うのは私です。ちょうど、実際に起きた出来事と照らし合わせると、なかなか面白い例がありました。
2023年12月19日。私が現在も出演している、恵比寿の占い館で仕事を始めた日です。
アシュタカヴァルガは数字でできている

これが私のアシュタカヴァルガです。
初めて見る方は、おそらく「何だこれは」と思うでしょう。インド占星術のチャートだけでも四角の中に惑星がいっぱい入っていて分かりにくいのに、こちらはさらに数字だらけです。ただ、今回見る場所はそんなに多くありません。画像の右側に、12星座それぞれの点数が棒グラフになっているところがあります。
私の場合は、牡羊座30、牡牛座23、双子座30、蟹座26、獅子座24、乙女座30、天秤座27、蠍座30、射手座38、山羊座29、水瓶座23、魚座27となっています。
これは「サルヴァ・アシュタカヴァルガ」と呼ばれるものです。
そもそもアシュタカヴァルガでは、太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星について、それぞれが12星座のどこにポイントを与えるのかを、出生図をもとに一定の規則で計算していきます。ですから、占い師がチャートを眺めながら「ここは良さそうだから6点」「ここは悪そうだから2点」と感覚でつけている数字ではありません。
それぞれの惑星について計算したものを「ビンナ・アシュタカヴァルガ」といいます。そして、それらをまとめて12星座ごとに合計したものが「サルヴァ・アシュタカヴァルガ」です。
画像を見ると、太陽のアシュタカヴァルガ、水星のアシュタカヴァルガ、木星のアシュタカヴァルガ……と、それぞれ別々の表がありますよね。その一つ一つを見れば、「このサインに対して水星はどうなのか」「土星はどうなのか」と惑星別に見ることができます。そして全部をまとめて全体の傾向を見るのが、サルヴァ・アシュタカヴァルガです。
サルヴァ・アシュタカヴァルガの総得点は337点です。これを12星座で割ると平均は約28点になりますので、ざっくりと見る時には28前後が一つの目安になります。もちろん、29点なら吉、27点なら凶、というように機械的に切るものではありません。それでも、12星座の中でどこが比較的強く、どこが弱いのかを見るには便利です。
そして私の場合、見ていただくと分かるように、一か所だけ妙に高いところがあります。
射手座、38点。
30点のサインはいくつかありますが、38点は一つだけ。逆に低いところでは牡牛座と水瓶座が23点ですので、私の中でもかなり大きな差があります。つまり、私にとって射手座という場所は、アシュタカヴァルガ上ではかなり強い場所なのです。
射手座38点だから大成功、ではない
こういう数字を見ると、つい「38点! すごくいい!」と考えたくなります。
では射手座に関係することで、私はものすごい恩恵を受けているのでしょうか。今回例にする恵比寿の仕事で、ガッポガッポ儲けているのでしょうか。
全然です(笑)。
本当に全然です。
恵比寿は、新規のお客さんがものすごく少ない場所です。月に一人新しい方が来れば「今月は新規のお客さんが来たな」と思うくらいです。当然、ゼロの月もあります。売上だけでいえば、「今どき高校生のお小遣いの方が多くない?」という月も普通にあります。
ですから、もしアシュタカヴァルガを「点数が高い=そこで大成功する」「点数が高い=お金になる」という読み方をするのであれば、私の恵比寿の例は大外れです。
でも、恵比寿という場所には別の特徴があります。
リピーターさんがとても多いのです。
一度来てくださった方が、その後また来てくださる。そして、長く話し込むお客さんが多い。質問一つ占って「はい、終わり」というより、「そういえば、もう一ついいですか」「前回のあれなんですけど、その後こうなって」と話が続いていきます。
これが、どうも恵比寿では起こりやすい。
そこで、もう一度アシュタカヴァルガに戻ります。
私の射手座は対人関係の7室にある
私は双子座ラグナです。双子座を1室として数えていくと、射手座は真正面の7室になります。
7室というと、インド占星術を勉強している方なら、まず「結婚」「配偶者」を思い浮かべると思います。もちろんそれで合っています。ただ、7室が表しているものは結婚だけではありません。
1室が「自分」なら、7室は「自分の真正面にいる人」です。
自分と一対一で向き合う相手ですから、配偶者だけではなく、パートナー、契約相手、取引相手、顧客、相談者なども7室の領域に入ります。
占い師の仕事は、この7室がかなり分かりやすく出る仕事です。私は机を挟んで、一人のお客さんと向き合います。その人の話を聞き、出生図を見て、場合によってはカードを引いて、また話をする。不特定多数に向かって何かを発信する仕事とは違って、鑑定の時間は基本的に「私とあなた」です。
その7室に当たる射手座が、私の場合38点あります。
そう考えると、「38点なのに客が少ないじゃないか」という話ではなくなってきます。
アシュタカヴァルガの点数は、客数を直接表しているわけではないからです。
そのサイン、そのハウスのテーマが、その人にとってどの程度働きやすいのか。そこに惑星がやってきた時、どのくらい支えを受けやすいのか。そういうものを見るのがアシュタカヴァルガです。
私の恵比寿での仕事を考えると、「大勢の人を集める」というよりも、「来た人と一対一で関係を作る」という7室の性質の方が、ずっとよく出ています。
新規は少ない。でも、一回来た人がまた来てくれる。
数をたくさんこなす場所ではない。でも、一人一人とは長く話す。
そう考えると、射手座38点という数字が急に現実のものとして見えてきます。
マンションの一室という場所の持ち味
もう一つ、実際に仕事をしていて感じるのが、恵比寿の鑑定場所そのものです。
恵比寿の占い館は、マンションの一室にあります。
占いというと、デパートやショッピングモールの一角、地下街、駅ビルなどに入っているところも多いですよね。そういう場所は人通りがありますので、「ちょっと占ってみようかな」と新規のお客さんが入りやすい利点があります。
その代わり、人目があります。
これはお客さんだけではなく、私も気になります。
占いで話す内容は、かなり個人的です。恋愛の話もありますし、夫婦の話、家族の話、仕事の話、会社の人間関係、お金の話もあります。時には「これは誰にも話していないんですけど」という話になることもあります。
そんな話をしている時に、すぐ横を知らない人が歩いていたり、隣のブースから声が聞こえていたりすると、どうしても完全には落ち着きません。マンションの一室だと、それがありません。扉を閉めてしまえば、基本的には私とお客さんだけです。
だからなのか、恵比寿では本当に長く話す方が多いのです。
私自身もリラックスして話せます。「次のお客さんが後ろで待っている」「誰かに聞かれている」という感じがあまりありませんので、一つの話から別の話へ移り、その人が本当に気にしているところまで話が進んでいきやすい。占いというより、途中から「人生について延々話している」に近くなることさえあります。
これは、私自身がやっていてとても楽です。
客数が多いわけではありません。売上が大きいわけでもありません。でも「一対一でじっくり人と向き合う場所」として考えれば、かなり居心地がいい。ここまで考えると、7室射手座38点というものを、単に「対人運がいい」「客運がいい」と一言で終わらせてしまうのはもったいないと思います。
「一対一の関係をどう作るのか」「その関係の中で、どのように自分の力を使えるのか」というところまで含めて見た方が、実際の出来事には近くなります。
射手座である意味
7室というハウスだけではなく、それが射手座であるところも大事なところです。
射手座は、インド占星術では木星が支配するサインです。学び、知識、思想、信念、宗教、哲学、人生観、師弟関係などと関係します。単に目の前の出来事だけを見るというより、「これはどういう意味なのか」「私はどう生きたいのか」と、少し大きなところまで考えていく性質を持っています。
実際、占いに来た方との話も、「彼から連絡は来ますか」「転職できますか」というところから始まっても、それだけで終わらないことがあります。
「そもそも私は、なぜ毎回こういう人を好きになるんでしょうね」
「この仕事を続けたいのか、自分でも分からなくなってきた」
「私はこれから、どういう生き方をしたいんでしょう」
というところまで話が進む。
私はこういう話が嫌いではありません。むしろ、かなり好きです。
未来を当てて終わりではなく、「では、この人はどういう人で、どうして今ここにいて、これからどうしたいのだろう」と一緒に考えていく。それが、マンションの一室で延々話せるという環境と妙に合っています。
もちろん「射手座38点だから、恵比寿で人生相談が長くなる」とまで断定するつもりはありません。ただ、自分の実際の仕事を振り返ってみると、7室であり射手座である場所が強い、というのはなかなか面白い一致だと思います。
恵比寿で仕事を始めた日をみる

次に、私が恵比寿で仕事を始めた2023年12月19日の星の配置を見てみます。
この日、水星は射手座10度59分にいました。太陽も射手座です。
私は双子座ラグナですので、水星は私のラグナロードです。ラグナロードというのは、1室を支配する惑星で、その人自身を表す非常に重要な惑星です。
つまり、この日は「私自身」を表す水星が、私の7室射手座を通過していました。
普通のトランジットだけを見ても、これはそれなりに意味があります。ラグナロードが7室に来ているのですから、自分の意識や活動が「人と向き合うこと」「他者との関係」に向きやすい時期と読むことができます。
そして実際に私はその日から、毎週決まった場所に行って、お客さんと一対一で向き合う仕事を始めました。ここまでは、アシュタカヴァルガを使わなくても読めます。では、わざわざアシュタカヴァルガを見ると何が増えるのか。
ここで先ほどの38点が出てきます。
水星が通過していた射手座は、私のサルヴァ・アシュタカヴァルガでは38点。12星座の中で最も高い場所です。つまり、
「ラグナロードである水星が7室を通過している」
「その7室は、この人にとってアシュタカヴァルガ上、非常にポイントの高い場所である」
という情報が加わります。さらにもう一段見てみます。
水星だけの点数を見ると、射手座は6点
先ほど、「サルヴァ・アシュタカヴァルガは全部の惑星をまとめたもの」と書きました。それとは別に、水星なら水星だけの「ビンナ・アシュタカヴァルガ」があります。
画像の「Me Ashtakavarga」と書いてあるところを見てください。
射手座のところには「6」とあります。
ビンナ・アシュタカヴァルガでは、一つのサインに入る点数は0から8です。その中で6点ですから、水星にとっても射手座は比較的ポイントの高い場所です。
すると2023年12月19日は、
「私自身を表す水星が7室へ来ていた」
「その7室射手座は、全体のサルヴァ・アシュタカヴァルガで38点」
「さらに水星自身のビンナ・アシュタカヴァルガでも射手座は6点」
というふうに見られます。こうして重ねていくと、普通のトランジットだけを見た時よりも、ずいぶん情報量が増えます。
これが、私がアシュタカヴァルガを面白いと思うところです。
同じ「双子座ラグナ」でも同じ結果にはならない
ここはとても重要です。
たとえば2023年12月19日に、東京に双子座ラグナの人が100人いたとします。その100人全員にとって、水星は7室射手座を通過しています。普通のトランジットだけを使えば、「ラグナロード水星が7室を通過中」という条件は全員同じです。
では、その100人全員がその日から接客業を始めたのかというと、もちろんそんなことはありません。出生図が違います。ダシャーも違います。そして、アシュタカヴァルガも違います。
ある人は射手座が35点かもしれない。別の人は25点かもしれない。水星のビンナ・アシュタカヴァルガも、人によって違います。同じ惑星が同じサインを通っているのに、その結果が人によって違う。
その「個人差」を見るための一つの方法がアシュタカヴァルガです。
外で起きていることは同じでも、それを受け取る側の条件が違うのです。
射手座38点なら何でもうまくいくのか
ここまで読むと、今度は逆に「だったら射手座に惑星が来た時は、何をやってもいいのでは」と思うかもしれません。そういうことでもありません。
私の表を見ると、仕事を表す10室は魚座です。魚座のサルヴァ・アシュタカヴァルガは27点です。平均付近で、特別高いわけではありません。
お金を見る場合なら2室や11室も確認する必要があります。私の場合、11室の牡羊座は30点ありますが、「30点だから大儲け」とはやはり読めません。そもそも売上や仕事を見る時には、出生図で2室、10室、11室の支配星がどうなっているのか、ダシャーは何なのか、現在どんなトランジットが起きているのかまで重ねていきます。
アシュタカヴァルガだけを切り取って「38点だから成功」「23点だから失敗」という使い方をするものではありません。むしろ今回の私の例を見ると、そのことがとてもよく分かります。
もし「38点=商売繁盛」なら、私の恵比寿は説明がつきません。
でも、
「7室という一対一の対人関係の領域が機能しやすい」
「そこへ私自身を表す水星が通過した時に、顧客と一対一で向き合う仕事が始まった」
「その仕事は莫大な利益にはなっていないけれど、リピーターが多く、一人の相手と深く話すという形で長く続いている」
と考えると、ずいぶんしっくりきます。
だから私は、アシュタカヴァルガの数字を「幸運度」だとはあまり考えていません。
どちらかというと、その人がその領域をどのくらい使いやすいのか、その場所へトランジットが来た時にどの程度の結果を受け取りやすいのかを見るための数字、と考えた方が分かりやすいと思っています。
低い点数なら不幸になる、でもない
ちなみに、私のサルヴァ・アシュタカヴァルガで最も低いのは、牡牛座と水瓶座の23点です。では、この二つのサインに惑星が来たら必ず悪いことが起こるのか。
もちろん、そんなことはありません。
低い場所は、高い場所と比べると物事がスムーズに運びにくかったり、得られる結果が少なかったり、負荷を感じやすかったりする可能性があります。しかし、そこに吉星が来るのか凶星が来るのかでも違いますし、その惑星自身のビンナ・アシュタカヴァルガの点数も見ます。出生図そのものの強さもありますし、その時のダシャーもあります。
インド占星術は、こういうところが面倒です。
一個見れば答えが出る、というものがあまりありません。
でも私は、その面倒くささが面白いと思っています。
「木星が来たから幸運です」「土星が来たから大変です」で全部決まるなら、同じラグナの人には同じことが起こらなければおかしい。現実はそんなふうにはできていません。
だから、出生図を見て、ダシャーを見て、トランジットを見て、さらにアシュタカヴァルガを見る。いくつもの層を重ねることで、ようやく「この人の場合はどうなのか」に近づいていきます。
アシュタカヴァルガを見ると、「強い」の意味が少し変わる
今回、自分の恵比寿の仕事を改めてアシュタカヴァルガで見てみて、私自身も面白いなと思いました。
射手座38点。
数字だけを見たら、かなり強いです。ところが現実を見ると、新規のお客さんが次々に来るわけでもないし、売上がものすごく大きいわけでもありません。「38点もあるのに、これ?」と言いたくなるようなものです。
それでも、ここで出会ったお客さんは戻ってきてくださることが多い。一人の方と長く話すことも多い。マンションの一室という場所も私には合っていて、人目を気にせず話せるので私自身も楽です。
大勢を相手にするのではなく、一人の相手と腰を据えて向き合う。その関係が、一回で終わらず続いていく。
これは確かに、私の7室がよく働いている姿なのかもしれません。
占星術で「強い」と聞くと、どうしても私たちは「すごい成功」「たくさんのお金」「大きな幸運」を想像します。でも、実際にはもっと地味な形で出ることがあります。
本人が無理をせず、その場所を使えること。
そこで起きたことが、ちゃんと続いていくこと。
人との関係なら、数ではなく関係の質として現れること。
アシュタカヴァルガは、そういうものまで考えさせてくれます。
占星術で「強い」「吉」と聞くと、どうしても私たちは、成功するとか、お金が入るとか、有名になるとか、分かりやすく大きな結果を想像します。でも、その人にとって使いやすい場所というのは、必ずしも派手な結果になるとは限りません。
居心地がいい。無理をしなくていい。人との関係が続く。自分の持っているものを、自然にそこへ出せる。そういうことも、十分に「強い」のだと思います。
そして、パンチャンガは「今日はどんな日か」を見ます。トランジットは「今、どの惑星がどこを通っているのか」を見ます。そしてアシュタカヴァルガは、その惑星がやって来た場所が、その人にとってどのくらい力を持っているのかを見ることができます。
同じ空を見ていても、全員に同じことが起きないのはなぜなのか。
その答えを探すために、インド占星術にはこんな数字だらけの表まで用意されているわけです。
最初に見た時には「何だこの数字の山は」だったわけですが、自分の実際の出来事と重ねてみると、急に数字が意味を持ち始めます。
そして私の場合、12星座の中で突出している射手座38点は、今のところ「ガッポガッポ儲かる場所」ではなく、「来てくれた一人と、腰を据えてじっくり話す場所」として、ずいぶんよく働いているようです。
アシュタカヴァルガ、わくわくはまだ続く
今回は、私が恵比寿で仕事を始めた日を例にして、アシュタカヴァルガの本当に入口のところだけを見てみました。どのサインが強いのか、その場所をどの惑星が通っているのか、その惑星自身はその場所にどのくらい点数を持っているのか。これだけでも、「同じトランジットでも、人によって出方が違う」ということが少し見えてきます。
でもこれは、ほんの入口でしかありません。
アシュタカヴァルガを使えば、たとえば「車が盗まれた」というような、かなり具体的な出来事をアシュタカヴァルガから読み解いていく事ができるのです。ただ「悪い時期でした」で終わるのではなく、どのハウスが関係し、どの惑星がそこへ影響し、どの場所の点数が落ちていたのかを重ねながら、「なぜその事象として出たのか」を追っていくのです。
政治のような大きな出来事にも使われます。インドの首相が暗殺された時のアシュタカヴァルガ分析もありましたし、政治家であれば、人気が上がる時、逆に支持が陰っていく時、選挙で当選するのか落選するのか、といった事象をどう読んでいくのかという事ができる。
さらに面白いのが、失せ物探しです。「なくした物が出てくるのか」「どの方向にありそうなのか」「戻ってくる可能性があるのか」といった、ごく日常的なことにもアシュタカヴァルガを使う方法があります。
ここまで来ると、最初に見た「12星座に数字が並んでいる表」とは、ずいぶん印象が変わってきます。
人の性質を見るだけでもない。未来の吉凶を見るだけでもない。仕事、財産、事故、盗難、政治、選挙、人気、失せ物まで、出来事そのものを細かく分解して、「なぜこうなったのか」「次にどこが動くのか」を探っていくためにも使える。
アシュタカヴァルガは、思っていた以上に汎用性の広い技法です。
今回の記事では、その広い世界の中から、「私が恵比寿で仕事を始めた日」という、かなり分かりやすいところを一つだけ取り出してみました。でも、この数字の表の奥には、まだずいぶんいろいろな読み方があります。
車が盗まれた時、そこには本当に盗難として読めるものが出ているのか。政治家の人気が落ち始める時、どこが先に弱くなるのか。選挙の当落はどこまで読めるのか。失くした物は、本当に見つけられるのか。
こういう具体的な事象を、一つずつ実際のチャートで確かめていく。
たぶん私は、これからしばらくこの遊びをします。
アシュタカヴァルガ、わくわくはまだ続きそうです。



