インド占星術とは何かをざっくりと説明してきます。
私がインド占星術を学ぶきっかけなどもわかっていただけるかと思います。
インド占星術を一言で表すなら
インド占星術を一言で表すならば、「全てお見通しだ!」です。
インド占星術で鑑定していると、よく「なんで分かるんですか?」と言われます。なぜこんなにもインド占星術が当たるのか、それは長い歴史の中で培われた技術であるからです。インド占星術は古くから経典として残されています。その経典を多くの師(グル)が研究し続けてきました。
インド占星術に限ったことではありませんが、占いは当たるからではなく、どう活かすかが大切です。インド占星術を表すJYOTISH(ジョーティッシュ)とは、未来を照らす光のことです。そんな未来を照らす光、インド占星術について、詳しく解説していきたいと思います。
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インド占星術の歴史
占星術のルーツ
インド占星術のルーツはメソポタミアだともバビロニアだとも言われています。このあたりの詳しい話は専門外なので語れないのが残念ですが、世界の占いはほぼバビロニアあたりがルーツです。バビロニアで生まれた占星術が旅をしながら、その土地の風土に合わせて変形していったというのが一番しっくりきます。
ヨーロッパの方に渡っていったものは西洋占星術に、インドに到着したものがインド占星術になりました。もしかして中国へも伝来したのかも?と考えてみると面白いですよね。
中国の古い占星術といえば六壬神課や四柱推命がありますが、北斗七星を基準にしているものなどは中国独自なのかもしれないとも思います。しかし紫微斗数などはインド占星術にとても近いと感じるので、ルーツが同じと言われても違和感はないのです。
ヴェーダ体系の中のインド占星術
インド占星術はヴェーダという考え方の中にあります。ヴェーダはインド哲学に基づく体系のことで、インド占星術(ジョーティッシュ)はその一分野になります。日本人にも馴染みの深いアーユルヴェーダもこのヴェーダ体系の中の重要な要素の一つです。
インドにおいて、インド占星術は科学の一分野であり、深く学ぶものとしての位置づけがされています。
インドのカースト制度との関係
インドのことを知るときに決して切り離せないのがカーストです。
インド占星術はバラモンの階級だけが知ることのできる学問でした。それを1900年代後半、ようやく民間人でも勉強できるようにと学校が建てられたのです(BIV)。
インド占星術とK.N.ラオ
インド占星術を学ぶとき、K.N.ラオを抜いて語ることはできません。ラオ先生はインド占星術を学ぶ学校を創設した一人です。インド占星術界において多大なる尽力を果たした功労者です。
今出版されているインド占星術の本は、ほとんどがラオ先生の著書と言っても過言ではありません。日本で販売されているインド占星術の本もラオ先生のものか、チャラクか、マーク・ボニーです。
なお、日本語訳されているインド占星術の本はごくわずかなので、独学が難しい占術といえます。
K.N.ラオの略歴
優れたインド占星術師であった母より幼少期からインド占星術の知識を教えられました。会計士を引退した後にインド占星術を本格的に始め、数々の研究を進めました。ある占術に悩んでいたある日、バスの中で他所の地域のバラモンが現地語で雑談していたのをたまたま耳にし、それが大きなヒントとなり研究が一気に進みました。それは本にまとめられ、その後のインド占星術に大きな影響を与えることになります。インドのデリーにインド初のインド占星術の専門学校BIVを設立しました。
現在は引退されてニューデリー市内に隠居されています。YouTubeにもいくつか動画が公開されているので、その姿を見ることができます。お髭が長く、仙人のようです。
ラオ先生の言葉の中でとても印象的なのは、「運の悪い占い師に占わせてはいけない」というものです。占い師自身が良き星の配置のもとになければ、相談者を正しく明るく光が照らす道に導くことはできないという考え方は、私自身の基本軸として先生の言葉と共にあります。
占いの種類
みなさんが一概に「占い」と呼ぶものは大きく、命術、卜術、相術の三つに分類されます。
命術は誕生日(出生時間・出生場所も含む)を使って命式と呼ばれる表を作成し占断するものです。西洋占星術、四柱推命、九星気学などがこれに当たります。
卜術は「その時」偶発的に顕現する事象をもとに占断するものです。タロット、筮竹、ダイス、ルーン、ダウジングなどがあります。
相術は現れ方(相)を観て占断するものです。手相、顔相、家相などが該当します。
インド占星術は命術になります。インド占星術の鑑定には誕生日、出生時間、出生場所のデータが必要です。
誕生日以外のデータを知るには?
日本には自分の誕生日がわからないという方はほとんど居ないでしょうが、自分の出生時間や場所はわからないという人は多いと思います。占い好きさんであれば予め調べてくる方も多いのですが、そうでない方がほとんどです。
インド占星術で観てくださいと言いながら「生まれた時間はわかりません」という方は少なくありません。たとえば対面鑑定にいらっしゃる相談者さんのほとんどは出生時間を知りません。
それでは、自分の出生時間を知るにはどうしたら良いのでしょうか?
一番簡単なのは「お母様にお聞きになること」です。母子手帳やへその緒が保管されていないかお聞きになってください。
母子手帳には出生に関する細かい情報を記載することになっています。母子健康法が施行された昭和40年以降に生まれた日本人は母子手帳の記載が義務付けられています。それ以前にも母子妊産婦手帳・母子手帳というものがあったようです(昭和17年から)。母子手帳には出産日時、出産した病院の記載があります。これが一番確実な自分の出生日時と出生場所を確認する方法です。
しかし様々な理由で母子手帳がなくなってしまうことも多々あります。この場合でもへその緒が残っているときには、へその緒の箱に記載されている場合があります。
母子手帳もへその緒もない場合の対処方法
母親や当時を知る人に聞くという方法があります。母親は出産に対しての記憶がしっかりと残っているものです。何時何分かを覚えていなくても「朝方だった」「夜中だった」といったことは覚えていることが多いです。何時何分までいかなくても、朝の4時から6時位までの間など、少しでも絞り込める要素があれば時刻修正の助けになります。
どうしてもわからない場合は、仮に12時00分00秒でのチャートを作成します。しかしインド占星術では2時間違えば全く違った結果になります。そこで時刻修正という特別な技法を用いて出生時間の特定をします。それでも記録にある情報ではないのはご承知おきいただかなくてはいけない部分になります。
インド占星術の命式(ホロスコープ・チャート)
インド占星術のチャートを初めてご覧になった方は驚かれるかもしれません。たとえば、インドということでマハトマ・ガンジーのチャートを見てみましょう。
日本人にはガンジーはあまり馴染みがないかもしれませんが、インドで最も有名な人物と言えます。
さて、これを見てどう思ったでしょうか?「これがホロスコープ?」「これで何がわかるの?」「ただの四角と記号」素直に「なんだこれ?」かもしれませんね。
ちなみに私は初めてインド占星術のチャートを見たときの感想は「なんだこれ?」でした。簡素すぎてびっくりしたのを覚えています。
普段、目にする機会があるとすれば、それは円が12分割されて惑星の記号が書かれた西洋占星術のチャート(ホロスコープ)ではないでしょうか。
西洋占星術のチャートは見ているだけでもなんだかワクワクしませんか?私はワクワクします。
二つを並べてみると、四角と円形という決定的な違いがあるように見えますね。見た目には全く違うもののように見えます。しかしインド占星術と西洋占星術には共通している部分も多いのです。共通部分、決定的な違い、そして占いの鑑定に関する違いなどについて詳しく見ていきましょう。
インド占星術と西洋占星術の違い
インド占星術と西洋占星術を比較してみましょう。
ハウスの数は両方とも12です。
使う天体数について、インド占星術では太陽、水星、金星、月、火星、木星、土星、ラーフ、ケートゥの9つを使います。対して西洋占星術では太陽、水星、金星、月、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、ドラゴンヘッド、ドラゴンテイル、その他の天体を使用します。
春分点について、インド占星術では歳差運動を考慮しますが、西洋占星術では牡羊座1度で固定しています。
星座帯について、インド占星術はサイデリアル方式、西洋占星術はトロピカル方式を採用しています。
方式について、インド占星術はイコールハウス方式、西洋占星術はアスペクト重視の方式を取っています。
使用する惑星の数
見た目でわかる違いとして一番に挙げられるのは、使用する惑星の数でしょう。
西洋占星術では12の惑星とドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの計14個、他にもキロンなどを含めるともっと多くの天体を扱います。
対してインド占星術で使用するのは7つの惑星と、西洋占星術のドラゴンヘッド・ドラゴンテイルに当たるラーフ・ケートゥの9つです。
星座帯
星座帯というのは、自転によって見ることができる星々、その中でも天の赤道と呼ばれる部分を12分割し、それぞれに見ることができる代表的な星座を配置したものです。
雑誌などに見られる星占いの星座、牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座の12星座です。
この天の赤道の境目が牡羊座1度なのですが、このスタート地点(春分点)が西洋占星術とインド占星術では違うのですね。
理屈は4年に一度、うるう年で時間のズレを調整しているのと同じです。
1年が実は365日ではなく365.2425日であるために、4年に一度このズレを調整しているのは周知の事実ですが、天体でも同じようにズレが起こっているのです。
固定の西洋、リアルのインド
西洋占星術は最初にチャートを定めた2000年ほど前の天体位置を固定し使用しています。対してインド占星術は現在の天体の位置を使います。
72年で1度というごく僅かなズレですが、2000年近くズレたおかげで、現在は西洋占星術の牡羊座1度よりも24度近く魚座方面にズレているのです。
これにより、太陽星座が牡羊座だと思っていた私は、実際は魚座であったという驚愕の事実にぶち当たったというわけですね。
ということは、あなたの「星占い星座」も実は違っているかもしれません。
インド占星術で何がわかるの?
基本的には他の命術とわかることは同じです。
基本的な性格や運命、家族、仕事運、結婚運、学業、転職、試練、勉強や芸術、褒章、バイオリズムなどを占うことができます。
どういうことを占ってもらえるのか、何を占ってもらえばいいのかわからない!という方向けに事例集を作りました。ぜひ参考にしてみてください。
おすすめのインド占星術活用法
自分自身の基本的性格・性質を知る
人は生まれ持って与えられた能力があります。やりたいこととやれることが違うのは当たり前です。そこを履き違えてあがくのはいいですが、苦しむのは自分自身ですよね。自分自身の持って生まれた能力、価値、活かし方を知るにはインド占星術はまさにうってつけです!
自分の一生の大まかな流れを知る
人間には運気の良いとき、運気の悪い時、結婚するべき時期、勉強するべき時期など、大まかな一生の流れがあります。人生のロードマップを知っていれば、動くべきとき、動かざるべきときなど、悩まずに流れに乗ることができるのです!
毎日の運気・バイオリズム
究極に細かく見れば1分1秒に至るまで細分化された運気を知ることができます。そこまで細かいものははっきり言って必要ありませんが、6時間毎くらいまでは結構使えますよ!そこまでとはいかないまでも、1週間のバイオリズムがわかるだけで無理せずピーク・オフピークを利用することができますね!
結婚適齢期はずばりいつ?!
結婚できるのか、離婚運があるのか、結婚するならいつなのか?結構ズバリ言うわよ、です。
1年で各ジャンルの弱い時期を見る
夏は胃腸が弱くて、春になるとなんだかよく人に騙されます、年末必ず事故るんです。こういったことは実はチャートに現れています。あなたのウィークポイントを明確にし、やばい時期を避けましょう!
海外旅行へ行くとき
海外旅行へ行くときが実は決まっている?!などなど、インド占星術ではさまざまなことがわかります。
インド占星術に関わりのある神々
インド占星術とインドの神々はもちろん関係があります。各惑星に守護神があり、チャートにも神々が深く関わっています。
インド占星術を勉強したい!
インド占星術を勉強したいと思ったとき、一番困ったのは習える場所が極端に少ないことでした。日本におけるインド占星術勉強家は数百人といった程度です。ジョーティッシャ(インド占星術師)に至っては50人以下でしょう。西洋占星術師は勉強している人を含めたら数万人いると言われています。ということは、しっかり勉強したら日本で100人以内のジョーティシャに簡単になれますね!そんな邪な気持ちで始めたのは私も同じです。
実際に、館に所属して対面鑑定所に週2で出演していますが(なぜ鑑定所は「出演」というのかは謎です)、インド占星術は私だけです。
インド占星術を学ぶメリット
自分で自分の運命を分析できること、分析が楽しすぎること、勉強に終わりがないこと、難しすぎること(!)、ライバルが少ないことなどがメリットとして挙げられます。
インド占星術を学ぶデメリット
難しすぎること、やれるジャンルが多すぎて破綻しやすい、日本語のテキストがほぼ無い、めっちゃ詳しいのを読もうと思ったら英語ですらない(インドの文章難しすぎる)、直感でわからない、何故かマントラ唱えだして怪しがられがち、日本人の師匠に出会える確率は超低いといったデメリットがあります。
インド占星術に向いている人
レアな占術を探している、計算が得意、突き詰めるのが好き、サンプル集めと分析が大好き、インドの文字が読める、英語が得意、パソコンが使える、運命論者といった方はインド占星術の勉強に向いているでしょう。
ゆっくりゆっくり勉強したい人はトラジャのポッドキャストをおすすめします。一緒に勉強頑張りましょう!
インド占星術の世界にようこそ!
まだまだ語り尽くせないインド占星術の世界。今後もブログでお楽しみいただけたら幸いです!
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