【豊穣・商売・占い】ガネーシャってインドの神様なんだよ

ガネーシャ天はインドの神様です。
そのお顔は象であり、腕は4本。ふくよかなお腹には幸福が詰まっていると言われています。

ガネーシャの誕生

ガネーシャ天のお顔が象であるのはその誕生に秘密があります。

ガネーシャ天はインドの力ある女神、パールヴァティーが創りました。
それは、パールヴァーティの夫であるシヴァがパールヴァーティの湯浴みを覗かないように、見張りをさせるためでありました。パールヴァーティーは湯浴みで出た体の垢をまとめて命を吹き込みました。そして、『入浴中、誰も中には入れぬように』と言いつけたのです。

案の定、パールヴァーティの湯浴みを覗きに来たシヴァは入り口を守るガネーシャを見つけるなり、嫉妬・激情して一振りでガネーシャの首を刎ねてしまいました。刎ねられたガネーシャの首は遥か彼方に飛んでいってしまいます。

その騒ぎにパールヴァーティはシヴァを激しく攻めます。その嫉妬深さ故にガネーシャを創りおいたというのに、説明も何もなくいきなり首を刎ねたのです。パールヴァーティの怒りは収まりませんでした。今すぐガネーシャをもとに戻さない限り赦さないと言われてしまいます。

シヴァは後悔しましたが後の祭り。今すぐガネーシャを元に戻そうとしましたが、遥か彼方に飛んでいってしまったガネーシャの頭を見つけることができません。もともと短気なシヴァはガネーシャの頭が見つからないことに腹を立て、その時近くにいた子象の首を刎ね、ガネーシャの体にくっつけたのでした。

これがガネーシャ天誕生の物語とされています。(諸説あります)

しかし、インドの神様はなんとも感情豊かなと言うかユニークですね。
シヴァ神が短気で嫉妬深いというのもですが、同じくらいパールヴァーティも破天荒です。そしてその感情の豊かさに親近感を持たずにはいられないのです。

こんな生い立ちのガネーシャ天ですが、神々に愛されすくすくと育ちます。

ガネーシャは最初こそ、シヴァに簡単に首を刎ねられてしまいますが、その後、体も強く、学問もよく収め、衆生への慈悲も大変深く育っていきます。

ガネーシャの牙は片方折れていますが、これは、師に従事して学問を修める際に巻物に書き付けるための筆記用具がなかったため、方牙を折ってペンの代わりにしたとか、ネズミに乗って外遊中に蛇に驚いたネズミに落とされて牙が折れてしまったとか、月に怒ったガネーシャが方牙を投げつけたとか、色々ありますが、その話を探していくのも面白くあります。

また、ガネーシャには妻が2人います。シッディ(成功)とリッディ(繁栄)という2人の美人妻を得たガネーシャは、きちんと道を歩んでいけば成功と繁栄がそばにあるということを教えてくれるのです。

ガネーシャ天に惹かれる訳

ガネーシャ天は商売と学問の神様と言われています。
成功と繁栄、豊穣、お金の神様でもあるのです。

ガネーシャ天は王子様です。
お金に恵まれ、人に恵まれ、やるべきことを為し、豊かになる助けをしてくれます。
彼は王族だからです。
自身の力を知り、義務を果たします。

ふくよかなお腹には、幸福と富が詰まっています。

私はガネーシャ天がとても好きです。
敬愛、という言い方がぴったりだと思う。
あるいは帰依か。

とてもとても、自分の身近にいてくださる神だと思っています。

インドにはたくさんの神様がいて、どの神様もとても個性豊かで素晴らしいお力をもっておられます。

みんなが、お一人でいいので敬愛する神様を心に持てれば、もっと豊かになるのではないかなぁと考えたりします。

(この記事はNOTEに投稿したものを再編集して掲載しています)

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