2024日本のニューイヤーチャートを読む

日本の一年を占うマンデン占星術によるニューイヤーチャートを読んでいきます。

マンデン図とは
マンデン図(マンデンチャート)と言うのはマンデン占星術で使うチャートのことです。マンデン占星術は個人を読むことができません。これはもっと大きなもの、国や集団に対しての動向を探るものです。
国の出生図(マンデン図)を作成する時、いついかなるタイミングを国の生まれた日とするのか、というのは占星術師の間でしばしば議論される問題です。
建国記念の日を出生図として使うという人、サンフランシスコ講和条約締結を日本が誕生した日、とする派と色々あるのですが、私は自分の師である秀吉先生の説、サンフランシスコ講和条約締結を日本の誕生日、としています。

↑日本のマンデン図

インド占星術はラグナが全てです。
このチャートによれば、日本は射手座ラグナになります。
 
読み方は基本的には同じになります。
 
マンデン図のラーシ(D1)チャートではその国家のあるべき姿や傾向、大まかな歴史の流れを見ることができます。
もちろんダシャーを見ていくことで十分に情勢を測ることは出来るのですが、更に細かく見ていこう、ということで毎年新年に作成されるのが、ニューイヤーチャートというわけなのです。
 
ニューイヤーチャートは作成方法が決まっています。
『魚座で起こる最初の新月』これをニューイヤーチャートと呼ぶのです。

日本の新年図を読む

これが2024年の日本のニューイヤーチャートです。

見るからに偏っています。
気になる点は以下。

  • 水瓶座ラグナで土星と火星の合が起こり、土星は木星にアスペクトしている
  • ラグナと火星のナクシャトラはシャタビシャ、逆行水星もアシュビニー。
  • ラーフと逆行水星がナクシャトラで星座交換
  • ラーフケートゥ軸が新月にかかっている。しかも度数がかなり近い。
  • ラーフケートゥ軸が日本の4-10ラインに位置
  • 金星高揚
  • 水星逆行+ガンタンタ
以下、詳しく見ていきます。

 

1)ラグナ

 2024年のラグナは水瓶座で土星と火星のコンジャンクションです。
土星と火星の組み合わせは一般的に大凶です。

これがラグナなので、2024年は本当に大変な年になるといえます。

2023年はちょっと食糧事情が悪くなるかもね、くらいでしたが、2024年はそんな生易しいものではない。

実は占い師さん仲間同士でも2024年はとても警戒している、という話をあちこちで聞きます。

マンデン占星術は国家レベルで見るものです。

個人ではなく、日本国としての危機を感じます。

日本は困難な状況に直面し、個人レベルでも我慢が強いられると予想しています。

とはいえ、水瓶座は土星にとっては支配領域であるため、良い意味で捉えることができます。仕事中毒な面があります。

水瓶座が法的制度を扱う場所であること、土星の支配星の領域であることから、わたしたちの生活基盤に関する事柄(特に労働者)にフォーカスが当たっていると考えて良いでしょう。
水瓶座には新しい秩序の形成、銀行などの意味もあり、こちらにも影響があるかも知れない。

これが通貨系の新しい始まりにつながるものであればワクワクもするのですが、現行制度を壊してからの創生になるであろうことから大混乱が懸念されます。

また、土星が先行しているため、その法的整備は遅々として進まない、あるいは、時代に退行するようなものが採用されてしまうなど、すすむべき未来へのスピードが阻害されることが懸念されます。

具体的には、消費拡大や需要の増加に対する動きの遅さが、市民生活の改善を妨げる大きな負担となるのではないでしょうか。

火星はノロノロとした作業に苛つき、時には暴発してしまうかもしれません。

戦争を意味している、とは思いませんが、火の暴走、という意味があることにはあるのです。


日本のマンデンチャートを見ると、天秤座に火星(スヴァーティ)水瓶座にラーフ(ダニシュタ)で、ナクシャトラの星座交換をしています。2024年のニューイヤーチャートを重ねると火星とラーフが絡んでいる。火星(凶)✕ラーフ(凶)は大凶?!この組み合わせはハウスによっては良いと言われています。ラグナで起こる時、火星の苛烈さを助長する動きになりそうでちょっと怖いですね。

しかし、日本は70年を超え老成している、と言えるので、その智慧で乗り切ってほしいなぁと願うのです。

2)日蝕

魚座の新月はラーフととても近い度数で起こります。
このため、ラーフの影響をモロに受けてしまいます。
 
ラーフとのコンジャンクションがある年というのは災害、大事故、歴史的なニュース、大改革など、時代の節目とも言える出来事が多く起こるのです。

ナクシャトラはレヴァーティ。そして、アシュビニーにある逆光水星とはナクシャトラの星座交換をしています。
ラーフは凶星、逆光水星との星座交換により、意味が強められています。
ラーフが良い影響を受けるのか、それとも凶意を強めるのか。
 
ここにはネプチューンも一緒にいるのでどうしても災害の影を見てしまいます。水害系、かも。

他にも現実世界と精神世界を表す惑星でもあります。
良い意味では、世界のステージが上がるというものもあるかも。
インド占星術では土星外の惑星は基本使わないのですが、参考までに。
 
また、過去ニューイヤーチャートで月蝕にかかっていた年を調べていたのですが、日本に大災害、というよりも海外に地震や大洪水、歴史的な事件などが起こっていることが多い。
これは、数年後に日本に大きな影響を与える結果となっていました。
2024年はラグナに土星があることからも、結果を受け取るのが遅くなる傾向にあります。
種は2024年にあるが、直接的な影響は数年間に渡ると見ていいでしょう。

3)水星のガンタンタにあり、逆行している

 大変不安定です。
水星がガンタンタにあるだけでもあんまり嬉しくないのに、更に逆行。かなり警戒。

ガンタンタというのは、魚座と牡羊座のちょうど変わり目の前後で起こります。(他にも2箇所あります)

水のエレメンツと火のエレメンツの変わり目、4区分の節目であり、ナクシャトラの節目でもあります。

ここでは大きくステージが変わるため、変化が大変激しく現れます。

また、レヴァーティのラーフとも星座交換しており、ガンタンタの凶意を強めていると見ていいでしょう。

水星はコミュニケーションを司る惑星です。
感情的になり冷静な判断ができなくなる、言わなくてもいいことを言ってしまう、などが考えられます。

国レベルで考えた時には、論理的な判断や間違った見解などが怒らないか気になります。

多くの場合、冷静になること、新調に精査すれば回避できるのではないかとも思うのです。

ラーフが絡んでいるので大きなスキャンダルがニオイます。

SNSなどの伝わっていく媒体でもあるので、バズっているものに飛びつかないようにしたいですね。

ないものがあるように見せかけられたり、あるのに間違った形で伝わってしまったり、ということが頻繁に起こりそうです。

ますます1次情報の重要性が増すでしょう。

 

4)惑星の過集中

 チャートが著しく偏っています。
1,2,3室にすべての惑星が入っている。
これは回り回って、むしろ良いのではないかと考えます。
日本は、自分自身を見つめ直すよい機会を得ることになるでしょう。
また、それを発信出来るだけの土壌も整っている、という感じでしょうか。
やはり2024年は「日本の良いところ、唯一無二な面」が取り上げられ、認知されるでしょう。

5)金星の高揚

生活面では辛抱を強いられ、貧困化のすすむ社会ですが、女性に大きな注目が集まると予想します。
輝く女性、社会進出。

この部分だけは心から楽しみです。

日本のマンデンチャートには実は日本発の音楽カルチャーの注目があるので、2024年は昨年に続き音楽会での活躍も期待できるのではないかと思っています。
ニューイヤーチャートでも金星は2室に当たりますので、音楽系、または芸術系への注目や活躍はとても期待できます。

2室の金星には美食の意味もあるのですが、ナクシャトラがウッタラ・バードラパダーのため、高級な外食、というよりは親密な人との宅飲みな感じです。自宅でセンベロ的なものの流行もあるかも。

6)木星が3室(バラニー)

文學界やメッセンジャー的な人に大きな注目が集まる気がします。
拡大していく意味を持つ木星が金星の加護を得る。
人々の心に訴えるようなそんな人物が現れるのでしょうか。
楽しみですね。

7)外国に対する不安

 外交はかなり不安です。
喧嘩にならないようにしてほしいですね。
無理難題を押し付けられるのも勘弁してほしい。

8)その他

  • ラーフケートゥ軸が日本の4-10ラインに位置し、家庭と仕事に影響を与える可能性(凶)
  • 特に仕事においては労働者・従業員への大きな影響、失業者の増加が懸念される(凶)
  • タジカ占星術のVarshphalチャートでも魚座-乙女座ラインにラーフケートゥがあり、2024年の困難を示唆(凶)
  • 2023年はスポーツが光を浴びていたが、2024年は企業の業績や技術系が注目される(吉)
  • 多くの課題に直面し、個人への負担も引き続き大きいと予想される(凶)

まとめ

2024年の日本のマンデン占星術に基づくニューイヤーチャートは、国が直面する多くの課題を予告しています。

水瓶座ラグナにおける土星と火星の組み合わせは、大きな困難の年を示唆していますが、金星の高揚は女性や文化面でのポジティブな変化も暗示しています。

他にも、国際関係や経済、社会の不安定さが示されている一方で、内省と成長の機会も提供されることを示しています。

これらの結果が本当に起こるのか、私の分析がどうであるかは1年後にわかるでしょう。

悪い結果は当たらないに越したことはないのです。
分析は、今後も続け、更新していきたいと思っています。

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